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HOME > 用語集 > 牛海綿状脳症 Bovine spongiform encephalopathy(BSE):ウシカイメンジョウノウショウ

うしかいめんじょうのうしょう
牛海綿状脳症 Bovine spongiform encephalopathy(BSE)

1986年に英国で発見された牛の病気で、脳がスポンジ状(細かい穴が無数に生じる)になるのが特徴である。発病すると行動異常、運動異常をきたし最終的には死亡する。病原体は、羊のスクレイピーの原因である異常プリオンで、本症で死亡した羊由来の飼料原料から牛が感染した。潜伏期間は非常に長く、3〜8年とされている。なお、英国の青年に発生した異常プリオンによるクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)は、牛から感染した可能性が高いと考えられている。臨床経過、脳病変、発症年齢(従来のものは高齢者で発症した)から新型CJDと呼ばれ、世界的に関心を集めている。現在、英国での牛海綿状脳症の発生は収まってきているものの、2000年にはフランスをはじめEU諸国へ発生が拡大し、問題となっている(狂牛病ともいう)。



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