えきがく
疫学　epidemiology

もともとは、伝染病の流行と終焉に関する要因を明らかにして、流行への対策に役立てる学問。現在では、伝染病だけでなく、例えば脳血管障害など健康に関する調査研究にも用いられている。例えば肺がんとタバコの関係についての調査によって喫煙の禁止が提唱されたり、水俣病、四日市ぜんそく、イタイイタイ病などでは疫学的研究の成果が、原因物質に関する法的責任の決定に大きな役割を果たした。また、食生活と健康・寿命の関係についても、疫学調査によってさまざまなことがわかってきている。