ほうわしぼうさん
飽和脂肪酸　saturated fatty acid

分子内に二重結合を持たない脂肪酸。不飽和脂肪酸に比べて融点が高く、化学的に安定しており酸化されにくい。炭素数10以下の脂肪酸は常温で液体であるが、それより炭素数の多いものは固体。炭素数16のパルミチン酸、18のステアリン酸が最も一般的で動植物性食品中に広く含まれている。飽和脂肪酸は、体内では主にエネルギー源として使われるが、ステアリン酸などは肝臓へのＬＤＬコレステロールの取り込みを促進し、降コレステロール作用があることがわかってきた。余剰分は貯蔵脂肪としてトリグリセリドの形で、蓄えられる。