トップページ お問合せ・資料請求 プライバシーポリシー
HOME > 用語集 > ボツリヌス菌 Clostridium botulinum:ボツリヌスキン

ボツリヌスきん
ボツリヌス菌 Clostridium botulinum

土壌や河川、湖沼、海の泥中に分布しているグラム陽性の嫌気性桿菌。芽胞を作るため熱に強く、一定の条件下(温度3.3℃以上、pH4.6以上、嫌気状態、水分や養分の存在)で食品中で増殖して、毒素を産生し、この毒素によって食中毒を引き起こす。日本では鮒鮨や飯鮨など魚類の発酵食品が、欧米ではハム・ソーセージ類が原因になりやすい(腸詰め中毒)。キャビアなどの瓶詰、魚・肉・野菜・果実の缶詰なども原因食として知られる。ボツリヌス菌の毒素は自然界で最強の毒素の一つに数えられ、口に入ってから8〜36時間で嘔吐、視力障害、言語障害、嚥下障害といった症状が出現、重症例では呼吸麻痺を起こして死亡する。また、乳児では腸内で菌が増殖し、嘔吐や下痢、呼吸困難をきたす場合がある(乳児ボツリヌス症)。



Back