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かんきょうホルモン
環境ホルモン environmental hormone

人工的な化学物質で、生体内で性ホルモンに似た作用をし、微量で生体機能に大きな影響をもたらす。学術上は内分泌攪乱物質(endocrine disruptors)といい、生殖機能などに悪影響を及ぼすことが知られているが、ヒトへの影響は不明な部分が多い。日本では船底塗料に含まれていた有機スズによって貝類の生殖器の異常が発生したことが報告されるなど、新たな環境汚染問題として重視されている。原因となる化学物質には、DDT(除草剤)、ビスフェノールA(プラスチック原料)、PCB、ダイオキシン、スチレンダイマー(ポリスチレン樹脂)、フタル酸エステル(ポリ塩化ビニル)などがある。残留農薬やポストハーベスト処理など、家畜飼料への影響も問題視されている。環境庁(環境省)は1997年7月に67種類を指摘したが、さらに1,000種以上の物質が疑われている。ヒトへの暴露経路には経呼吸器(室内空気、大気、家庭用品)、経口(食品、水、おもちゃなど)、経皮(おもちゃ、家庭用品、土壌等との接触)がある。



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