こうていえき
口蹄疫　foot and mouth disease

牛、羊、山羊、豚などの偶蹄類が罹患するウイルス性の感染症。名称からもうかがえるように、口部の粘膜や蹄の間の皮膚に水疱が現れるのが特徴で、致死率は低いが、急性かつ伝染性が極めて強く、家畜の生産性に大きな被害を及ぼす恐れがあるため、法定伝染病の一つになっており、また世界でも最重要伝染病の一つとされている。1997年には台湾の豚に流行、豚肉の輸入を禁ずる措置がとられた。わが国では2000年３月に宮崎、5月に北海道でそれぞれ牛の感染が確認されたが、蔓延には至らなかった。