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歳をとったら肉を控え、あっさりした食事がいい?

肉や牛乳など動物性食品の摂取増は日本を長寿国にしました。「歳をとったら粗食に」「肉は控えた方が長生き」というのは迷信にすぎません。
日本は仏教の影響で肉食の禁忌が長く続いたうえ、江戸時代には貝原益軒の「養生訓」により過食を戒め粗食を尊ぶ思想が広まりました。戦後は、栄養過多により心臓病や太り過ぎに苦しむアメリカから脂肪やタンパク質を控える保健思想が、むしろ栄養不足で脳卒中に苦しむ日本に直輸入され、実状に合わぬまま「肉は体に悪い」と誤解する人が後を立ちません。
さらに日本の過疎地域には、周囲の村に比べ飛び抜けて長寿の村があり、それは昔ながらの粗食のためとの報告がなされました。後に調査データの問題点が指摘され、実際は同じ地域の別の村と寿命に差がないことが判明。へんぴな村には長生きの秘密が隠れているとの思いが、「粗食で長寿の村」幻想をつくったのかもしれません。
肉などの動物性タンパク質を控えれば、抵抗力が落ちて感染症にかかりやすく、また回復力が低下し、風邪から肺炎に進むケースもでてきます。また、動物性タンパク質の不足は高血圧を促し、血管を弱め、脳卒中を招くことが明らかになっています。
歳をとっても元気で暮らすには、肉などの動物性タンパク質が不可欠です。最近は今まで敬遠されがちだった動物性脂肪も長生きのためには一定量必要であるとされています。
年齢と共に食事の量が減りがちですが、高齢者も動物性食品は毎日一定量食べてほしいもの。1日薄切り肉2枚(50g)、魚1切れ(80g)、牛乳1本(200g)、卵1個(50g)がおおよその目安です。「長寿の源は肉」と考え積極的に食べる。これこそ現代科学にかなった養生訓といえるでしょう。



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