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高血圧はどうして起きる?

高血圧の発症には遺伝的要因と環境、とくに食生活が深くかかわっています。塩分が多く、良質のタンパク質が少ない食事をする地域に、高血圧や脳卒中が多いのはよく知られています。塩分の過剰摂取は、体の細胞のミネラルバランスをくずし、細胞をむくんだ状態にしてしまいます。
普段、細胞は内側にカリウムイオン、外側にナトリウムイオンが多い状態で活動しています。体に過剰な塩分が入ると、細胞の内側にナトリウムが侵入、細胞内はナトリウムイオン過剰になります。細胞の外側を被う細胞膜には、余分なナトリウムを汲み出すためのタンパク質でできたポンプがついており、細胞内に侵入した余分なナトリウムを外に排出する役目をしています。
けれども、塩分の多い食事が続けばポンプは力尽きて機能が低下し、細胞内に汲み残しのナトリウムがたまります。たまったナトリウムは水を引き寄せるので、細胞は水膨れ状態です。すると今度はカルシウムイオンを細胞内に送り込み、ナトリウムイオンと交換するという別のしくみが働きます。その結果、細胞内にはカルシウムがたまってしまいます。
これが血管の細胞で起きるとどうなるでしょう? 血管壁は収縮・膨張しやすくなって厚く、固くなって柔軟性を失い、血管内径は狭くなります。血管内径が1割狭まると、同量の血液を流すのに1.5倍の圧力が必要で、血圧は100mmHgから150mmHgまで上昇します。
高血圧は塩分の多い食事で誘発されますが、それを予防するには、良質のタンパク質が効果的です。タンパク質は余分なナトリウムを排出し、味覚的にも塩気を遠ざけることがわかっています。

高血圧や脳卒中の家系の人でも高タンパク質の食事を摂ることで、ナトリウムをよりよく排出させることができます。遺伝素因があっても、高血圧や脳卒中は減塩と高タンパクの食事で予防可能といえるでしょう。



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