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ガンも生活習慣病?

日本人の死因の6割はガン、脳血管障害、虚血性心疾患が占めており、これらをはじめ、高血圧、糖尿病など働き盛りに多い病気は成人病と呼ばれてきました。
ところが成人病の多くは栄養、運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣と密接に関係することが次第に明らかになり、「生活習慣病」と呼ぶことになりました。毎日の食事や喫煙習慣、運動などが病気の発症や健康度、寿命に影響するとなれば、「成人病は中年の病気」と思っていた若者の興味も引き、子供の時から健康教育を充実させ、良い生活習慣を身につけさせることができます。生活習慣病の予防は、病気による生活の質の低下を防ぐことにつながるともいえるでしょう。
ガンは喫煙や過労、栄養など生活習慣と関係がある疾病の一つです。とくに死因一位の肺ガンは、喫煙習慣が最大危険因子の生活習慣病といえます。残念ながら日本人男性の喫煙率は、55.2%と先進国中一位。毎日喫煙する人は非喫煙者の4.5倍、20歳以下で喫煙を開始した人は非喫煙者の6倍近い肺ガン発症率といわれています。
食道ガンでは、毎日飲酒する人は非飲酒者の2倍以上の発病率で、酒量が増えればリスクも増えます。飲酒と喫煙両方の習慣がある人はさらに発病率が高まり、飲酒、喫煙両方の習慣がない人は食道ガンになりにくいと思われます。
胃ガンの多発地域は秋田、山形、新潟など脳卒中の多発地域と重なり、逆に脳卒中の少ない沖縄などは胃ガンの発症も少ないのです。胃ガンの危険因子には塩分過多の食事習慣が関係しています。一方、胃ガンの予防には野菜や果物の摂取がすすめられています。
ガンの発症は遺伝的要因や外部の環境要因なども複雑に絡み合い、未だ解明されていない部分が大きいのが現状です。けれども生活習慣の見直しが、ガン予防に役立つこともまた事実。禁煙や食生活の改善は、今日からできるガン予防といえるでしょう。

成人病
「成人病」という名称は1956年頃、「40歳前後から死亡率が高くなり全死因の中で高位を占め、働き盛りに多い疾患」と厚生省が定義したもの。

生活習慣病
喫煙、栄養、運動、休養、飲酒などの生活習慣の積み重ねにより発症・進行する慢性の疾患という概念から、成人病にかわる言葉として1996年、厚生省(現・厚生労働省)が定義した。



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