トップページ お問合せ・資料請求 プライバシーポリシー
HOME > よくある質問 > 糖尿病のしくみと原因は?

糖尿病のしくみと原因は?

平成9年度の厚生省「糖尿病実態調査」では、糖尿病が強く疑われる人は690万人、可能性を否定できない人も含めるれば1,370万人と推計。10人に1人が糖尿病か糖尿病予備軍ではないかと心配されています。
糖尿病は血液中のブドウ糖濃度が高いままになる代謝障害で、激しいのどの乾き、多量の水分摂取、多尿、体のだるさなどを訴えます。自覚症状なしに進行し、網膜症、腎症、手足のふるえなどの神経障害、高脂血症や動脈硬化から脳梗塞や心筋梗塞を招くやっかいな病気です。
健康な人では、食物に由来する糖質が消化器官でブドウ糖に分解されて血中に吸収されると、膵臓からインスリンと呼ばれるホルモンが分泌されます。このインスリンの働きにより、ブドウ糖は筋肉組織などへ取り込まれ、血糖が一定値以上に上昇しないようになっています。このインスリンによる血糖低下作用が弱くなると糖尿病になります。
ですから、膵臓から分泌されるインスリンの量が減少したり、あるいはなんらかの原因で、分泌されたインスリンがうまく働くことができなくなると糖尿病になるわけです。
糖尿病では、インスリンの働きが低下するため、食事として摂取した糖質が筋肉などの細胞に入っていきにくくなり、細胞内でエネルギー不足をきたします。また、ブドウ糖はそのまま血液中にとどまるので、血糖が高くなり尿の中に糖があふれ出るようになります。その上、ブドウ糖などの糖質だけでなくタンパク質や脂質の利用まで障害されます。これらの結果、高血糖、高脂血症となり、それらにより血管や神経が障害され、いろいろな合併症が出現します。
糖尿病にはインスリン依存型とインスリン非依存型があり、日本では約95%が非依存型です。インスリンの分泌量が低下しやすく糖尿病になりやすい体質を持っている人に、食べ過ぎ、運動不足、肥満、ストレス、加齢などインスリンの作用を妨害するような引き金が加わって発症します。

インスリン依存型糖尿病は若年層に多くインスリンがほとんど分泌されません。
急激に発症し、インスリン注射をしないと生命が危険な状態に陥ります。



Back