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成長ホルモンとは?線維タンパク質とは?

人間が一番成長するのは出生後1年間で、この間、成長ホルモンは非常に重要な役割を果たします。成長ホルモンは脳の下垂体前葉から分泌され、アミノ酸191個からなるタンパク質です。骨を中心に脳以外の全組織・器官の成長を促進させるばかりか、タンパク質の素となるアミノ酸の取り込みを促し、細胞内のタンパク質合成を盛んにして体を発育させます。
タンパク質の合成には多くのエネルギーが必要ですが、成長ホルモンは細胞内の糖や脂肪の代謝を活発にし、エネルギー源の確保も同時に行います。また、成長ホルモンは肝臓に働きかけ、骨を伸ばすソマトメジンというホルモンをつくらせます。ソマトメジンは骨のほか筋肉組織に直接働き、タンパク質合成を促します。
成長ホルモンのピークは出生後1年間ですが、成人してからもごく微量が一生つくられ続け、切り傷や骨折の回復、肝臓の再生に関与します。
一方、繊維タンパク質は、体を構成するタンパク質です。体の皮膚と器官の間には結合組織があり、ここには膠原線維という線維タンパク質があります。とくに腱や靱帯部分に多く、その主成分はコラーゲンで、魚の煮こごりやゼリーをつくるゼラチンの成分です。皮膚、骨、腱の他、角膜、内臓、血管など細胞のあるところにはすべてコラーゲンがあり、体全体のタンパク質量の1/3 を占めています。周囲の組織となじみやすいことから、コラーゲンは人工の皮膚や角膜の材料に使われています。
線維タンパク質にはコラーゲンの他、筋肉のミオシンをはじめ、エラスチン、ケラチン、フィブリノーゲンなどがあります。意外なことに骨や歯も線維タンパク質のまわりにリン酸カルシウムが沈着したものです。線維タンパク質が体を構成する主役といわれる所以です。

性ホルモン
思春期に多く分泌される性ホルモンは成長ホルモンや甲状腺ホルモン同様、タンパク質の合成を促進します。成長ホルモンや甲状腺ホルモンがタンパク質やアミノ酸がつながったペプチドであるのに対し、性ホルモンはコレステロールからつくられるステロイドホルモンの一種です。



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