トップページ お問合せ・資料請求 プライバシーポリシー
HOME > よくある質問 > ミネラルは土壌によって含有量が違う?

ミネラルは土壌によって含有量が違う?

ミネラル含有量は土壌によって違うため、それが作物に移行し微量栄養素の摂取量に大きく影響することがあります。
たとえばヨウ素は日本では海草から簡単に摂れ問題になりません。ところがアメリカ内陸部などは海産物も食べず、野菜や肉だけを摂取します。海から遠い土壌自体にほとんどヨウ素は無く、欠乏症である甲状腺腫が起こりやすくなります。
普通、アメリカの食卓塩にはヨウ素が添加され、不足を補っています。ヨウ素は過剰でも甲状腺腫が起こり、北海道など昆布を大量に食べる所では、逆にヨウ素過剰による甲状腺腫が報告されています。
ビタミンEの働きを助けるセレンも、地域により欠乏症が見られます。セレンの欠乏はビタミンEの欠乏症同様、成長の遅れや不妊が見られます。開発途上国では栄養失調の人の血液中のセレン濃度が低く、セレンを与えることで症状が改善したとの報告があります。セレン欠乏症で有名なのは1935年に中国東北部で起きた克山病です。当時は原因不明で多くの人が亡くなり、後にセレン欠乏症による心臓病と判明。克山病は中国に限らずセレンが少ない土地で起き、旧ユーゴやフィンランドでも報告されています。



Back