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なぜ減塩が必要なの?

塩辛いおかずに大量の米、肉や魚はごくわずか。戦前はこんな食事が一般的で、日本は感染症や脳卒中に苦しむ短命国でした。漬け物や梅干し、みそ汁があれば、ご飯は食べられます。塩分の多い食事は自然と肉などの良質なタンパク質を遠ざけます。その結果、抵抗力の不足が感染症を招き、高血圧や脳卒中を蔓延させたといえるでしょう。
脳卒中の最大のリスクファクターは高血圧です。高血圧には遺伝的要素もありますが、塩分の多い食生活が、それに拍車をかけることが多くの疫学的調査や動物実験で明らかになっています。
たとえば、脳卒中による死亡率が全国一低い沖縄県の長寿地域の村と、平均寿命の短い秋田県の短命地域の村を比べた調査では、タンパク質・脂質の摂取量は沖縄が秋田を大幅に上回っています(Q11・侮Q照)。ところが塩分はまったく逆で、沖縄は秋田の70%、食塩換算で1日10g以下となっています。
また肉類や卵の摂取量の多い地域では、食塩の摂取量が少ないという報告もあります。タンパク質の摂取が多いと自然に塩分摂取が減り、タンパク質摂取が少ないと塩分嗜好が強まることは、動物実験でも証明されています。
塩分摂取が多いからタンパク質を食べなくなるのか、タンパク質摂取が少ないから塩分が増えるのか――どちらにしても塩分過剰は高血圧を招き、脳卒中の危険性を高め、腎臓や心臓にも負担を招くのは確かです。現在でも、沖縄県以外の日本人の塩分摂取量は、1日10gを上回ります(平成10年12.7g)。1日の塩分摂取量は健康な人で10g程度が適当です。高血圧の人や高血圧の家系の人は1日7g程度を目指して減塩を心がけましょう。



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