トップページ お問合せ・資料請求 プライバシーポリシー
HOME > よくある質問 > 動脈硬化はなぜ起こる?

動脈硬化はなぜ起こる?

動脈硬化というのは、動脈の壁が厚く硬くなる状態をいい、そのために血管の内腔は狭くなっていきます。
動脈硬化にもいろいろな種類がありますが、もっとも一般的なものが「アテローム硬化」と呼ばれているもの。
このタイプの動脈硬化のもっとも重大な危険因子は、コレステロールです。ただし、古くなった水道管に水垢がたまるように、コレステロールがたまると考えるのは、ちょっと乱暴です。
動脈のいちばん内側には内皮細胞という防護壁があって、LDLコレステロール(Q44)は、簡単には侵入できません。ところがLDLコレステロールが体内の活性酸素によって酸化されると、変性して内皮細胞に入りやすくなります。また、内皮細胞が高血圧や高脂血症、血小板などによって傷がつくと、酸化したLDLがより入り込みやすくなるのです。さらに血管壁に入り込んだ酸化LDLが、お粥状の粥状腫(アテローマ)をつくるのです。
虚血性心疾患や脳梗塞は、この粥状腫が破綻して血栓をつくることで起こります。
動脈硬化の直接の原因が、食肉などの動物性脂肪の過剰摂取で、血管に脂肪がたまると考えるのは、早計なようです。



Back