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カルシウムの必要量は万国同じ量?

日本人は成人1日600mgのカルシウムが所要量とされていますが、実際の摂取量は約560mgと少なく、全栄養素中、唯一不足しているのがカルシウムです。
体内のカルシウムは99%が骨に、残りの1%は血液中と細胞内にあり、筋肉の興奮と収縮、情報の伝達、ホルモンの放出、細胞と細胞の接着など重要な機能を担います。
カルシウム不足というと、すぐ骨折や骨粗鬆症を思い浮かべます。ところが、日本人は欧米人に比べ、骨粗鬆症が少ないと報告されています(Q40)。カルシウムの所要量は日本人600mgに対し、アメリカでは1,000mgの摂取がすすめられており、不思議という他はありません。
これは欧米人と日本人のカルシウム代謝が違うためと考えられます。1988年のINTERSALT studyと呼ばれる国際調査では24時間の尿を全部採取し、カルシウムの排泄量を調べたところ、アメリカ人は日本人よりカルシウムの排泄が少なく、カルシウム吸収が悪いことが判明しました(図27)。

伝統的にカルシウムの少ない食事をしてきた日本人は、カルシウムの吸収効率が欧米人よりも高いのではないかと考えられます。
カルシウムの腸からの吸収率は、食品によって差はありません。牛乳、豆、魚など、さまざまな食品からカルシウムを摂りたいものです。



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