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高脂血症とはどんな病気?

高脂血症とは、血液中に脂質が増える病気です。血液中の中性脂肪が高い場合、コレステロールが高い場合、その両方が高い場合があります。
高脂血症は遺伝や糖尿病など他の病気から派生するももありますが、多くは加齢、食事、運動不足の三大原因によります。
コレステロール値は中年になると徐々に上昇し、そこにエネルギーの過剰摂取と運動不足が加わり、脂質代謝に異常が起こります。患者さんに食事指導をすると脂質異常が改善されることからも、食事内容と高脂血症の関係は明らかです。
また、患者さんに有酸素運動を習慣づけると、脂質代謝が改善します。これは運動により中性脂肪を分解する酵素が活発化し、同時にHDLも増え、末梢組織から余分なコレステロールが回収されるからです。
とくに高脂血症の中でも中性脂肪が高いケースは、食べ過ぎと運動不足が原因です。摂取した糖質エネルギーが消費されずに余り、これを使って肝臓が脂肪を合成、血液中に放出するからです。中性脂肪が増えるのはお菓子や清涼飲料水の砂糖、ご飯などの炭水化物、アルコール類の摂り過ぎと、運動不足の結果、あるいは食事の量が多過ぎる場合も考えられます。体脂肪の多い人はさらに肝臓が中性脂肪を活発につくる傾向があります。中性脂肪の多い人は、食べ過ぎや間食を控え、運動を習慣づけることが大切です。
高コレステロール値で問題になるのは、動脈硬化や心臓病の危険因子といわれるLDLやVLDLの値です。総コレステロール値からHDLを引いた値が、180mg/qを超える場合は食生活の気配りが必要です。実際に高コレステロール値の人を観察すると、バターや脂肪の多い肉などを欧米人並に食べているとは限らず、むしろ全体的に食べ過ぎた結果による肥満傾向がうかがえます。したがって食事療法も動物性食品の制限より、全体的なカロリーを落とすことがまず必要と思われます。

遺伝的な高脂血症
家族性コレステロール血症は両親、兄弟など血縁者に高コレステロール血症が見られる遺伝病で約500人に1人の割合で存在。コレステロール値が300mg/qほどに上昇(通常200mg/q 程度)。原因はLDLを細胞内に取り込むレセプターの異常といわれます。

病気による二次的高脂血症
糖尿病、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群、胆汁鬱滞、肥満などが原因で脂質代謝に異常が起きること。とくに糖尿病患者の半数以上は高脂血症で、中性脂肪のみならずコレステロールも上昇、HDLが減少するとされています(Q38参照)。

HDL=高比重リポタンパク質
LDL=低比重リポタンパク質
VLDL=超低比重リポタンパク質
Q44参照)



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