トップページ お問合せ・資料請求 プライバシーポリシー
HOME > よくある質問 > タンパク質は高血圧を予防する?

タンパク質は高血圧を予防する?

タンパク質摂取が食塩の過剰摂取を防ぎ、高血圧を予防することは多くの調査や実験により報告されています(Q18)。高血圧は遺伝的素因が大きいものの、塩分を控え、良質のタンパク質を摂取すれば予防が可能なのです。
体内の塩分=ナトリウムが過剰になると血管壁の細胞にナトリウムが蓄積し、細胞は水を呼んで膨れ上がります。すると血管壁自体が厚くなり血管内部が狭くなり、以前と同量の血液を流すには血圧を上げなければなりません。血管内径が1割狭くなると、同量の血液を流すには1.5倍の圧力が必要で、以前の血圧が100mmHgならそれが150mmHgに上昇するというわけです。
正常な血管壁の細胞は外側にナトリウム、内側はカリウムが多くナトリウムは少ない状態です。ところが脳卒中の家系では遺伝的に細胞内にナトリウムがたまりやすいとされます。加えて細胞内のナトリウムを汲み出すため、今度は細胞外にあるカルシウムとの交換が行われ細胞内にカルシウムが増えます。血管壁はカルシウムでさらに厚く、血管内径はより狭く、弾力も失われ、もろく壊れやすくなり脳卒中になりやすい状態になります。
このように脳卒中の遺伝的素因があり高血圧になりやすい人でも、タンパク質を摂取することで血圧の上昇を抑制し、脳卒中を予防することができます。これは100%脳卒中を起こす家系の脳卒中ラットを使った実験で明らかになりました。また、ボランティアによる実験でも高タンパク食はナトリウムの排出が素早く、高血圧を防ぐと報告しています(Q22)。
タンパク質の中でも内臓や魚など動物性タンパク質に含まれるメチオニン、タウリンなどの含硫アミノ酸は、血圧降下作用があり、ラットの実験では脳卒中の発症が1/3 に抑制されました。これは含硫アミノ酸の交感神経抑制作用のため。交感神経がストレスなどで刺激されると心拍数や血圧が上がります。このためストレスに対する感受性が強い人は、高血圧や心臓病になりやすいといわれます。含硫アミノ酸には交感神経を抑制し血圧の上昇を抑える作用があるのです(Q74)。



Back