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■世界中で親しまれている、肉の煮込み料理
ポトフー、トリッパ、カレー、ボルシチ、角煮など、肉の煮込み料理は、世界各国で親しまれています。
「煮る」調理法は、材料に味をしみ込ませやすく、また、調味料の組み合わせ方しだいで多様な料理が楽しめるという特長があります。 特に「肉」の煮物は種類が実に豊富です。
煮方には、いくつか種類がありますが、肉の場合、部位や形態によって、じっくり煮込むのが向く場合と、さっと煮るのが向く場合があります。
かたい肉や大きめの肉は、弱火で長く煮込めば煮込むほど、肉のすじや結合組織がやわらかくなり、おいしさがふくらみます。 一方、やわらかい肉や薄切り肉は、中火で短時間でさっと煮て、肉のうま味を逃さないことがポイントになります。


■鍋の中で肉のうま味と香味野菜が一体となり、究極のおいしさが生まれる
肉を使った煮込み料理は、香味野菜と一緒にじっくり煮込むことで、それぞれのうま味が溶け合い、複雑でまろやかな深い味わいが生まれます。
このように、煮込み料理のおいしさは、ステーキのように肉そのものの風味を堪能する料理とは対照的に、肉だけでなく煮汁ごと堪能できるところにあります。
煮込み料理の代表格であるビーフシチューは、肉と香味野菜のうま味が煮汁によく溶け込んだ、奥深い味わいの料理であるといえます。
おいしい肉の煮込み料理を作るためには、部位の選び方や下ごしらえ、煮込みの段階で、それぞれコツがあります。それらをマスターして、おいしい煮込み料理を作ってみましょう。


(図)世界各地の食肉調理法の種類の割合  
出典:「食肉と健康に関するフォーラム」委員会報告書(平成10年度)
大妻女子大学家政学部食物学科教授 下村道子
より
※料理写真は、当センター冊子より転載しました

ポトフー(フランス)
肉と野菜を煮込んだフランスの家庭料理、スープもまるごと味わえる。
トリッパ(イタリア)
トマト風味のイタリアの煮込み料理、牛の胃をやわらかく煮込む。
鶏肉とトマトのカレー(インド)
スパイシーなインドのチキンカレー、牛肉がタブーの国では鶏肉を主に使用。
ボルシチ(ロシア)
牛肉やビーツの入ったロシアの代表的な煮込み、あたたかい料理で寒さをのりきる。
豚の角煮 山芋添え(日本)
豚ばらをとろけるほどやわらかく煮込んだ、日本の代表的な豚肉料理。
ポーク・アンド・ビーンズ(北米)
アメリカ北東部の昔ながらの家庭料理、豚肉といんげん豆等を一緒に煮込む。






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